診療科・部門

中央放射線部

Radiology tech

部門について
実績

部門について

中央放射線部の特色

大阪ろうさい病院は堺市の北部に位置し高度急性期医療、地域がん拠点病院、地域連携病院など地域の中核病院として高度医療に関わる診療や検査を行っています。中央放射線部では最新の医療に沿った放射線技術や放射線治療を実施するために日々研鑽しています。労災病院では勤労者医療にも力を入れており、大阪ろうさい病院では働く方の時間に合わせた夕方からのCTやMRI検査も行っています。救急医療に関しては2交代制により24時間対応しています。マンモグラフィー検査は10名の女性スタッフが担当しており、女性の方に安心して検査を受けて頂けるようにしています。
また、新病院移転に伴い多くの装置の更新を行いました。このことにより、さらなる検査や治療の充実を図り、地域の皆様に安全で安心して検査や治療を受けて頂けるよう日々努力をしていく所存です。

スタッフ紹介
  • 部長 明神 敏昭
  • 正規職員 男性技師:24名 女性技師:10名 嘱託職員:1名
各検査室の紹介
単純X線検査

X線を用いたもっとも一般的な検査で、胸部や腹部、骨など様々な部位の検査を行います。体を組織する骨、筋肉、脂肪はX線の透過率が違っています。X線をよく透過する空気は黒く、あまりX線を透過さない骨は白く写ります。この画像の情報をもとに患者様の病態の変化を読み取り診療に役立てます。また、X線が照射される時間は1回あたり0.01秒~0.2秒程度とかなり短時間となっています。

マンモグラフィー検査

X線を用いた乳房専門の装置で行う検査で、一般的にもマンモグラフィーと呼ばれています。当院での検査は女性技師が担当します。小さな病変まできっちりと画像化させる目的と、患者様の被ばくを低減させる目的のため、乳腺を可能な限り圧迫して検査を行います。圧迫することにより痛みを伴いますが、痛みの強弱には個人差があります。また、圧迫する時間は1回の撮影あたり数秒間になります。

X線透視検査

パルス状に照射されるX線を用いて、臓器や関節の様子をモニター画面でリアルタイムに観察しながら行う検査です。装置を傾けたり体を動かしながら撮影することで、様々な方向から観察部位の状態を知ることができます。また造影剤を使った胆道系・脊髄系・泌尿器系・消化管など様々な検査や治療も行っています。さらに、内視鏡を併用することで胆道の様子をより詳しく調べることができ、胆管の結石を取り除く治療も行っています。

CT検査

X線を用いて臓器のX線吸収差を利用して画像化します。画像は基本的には人体の横断像ですが、あらゆる角度からの画像の再構成できるので患者様の病態によって必要な角度画像を作成できます。検査時間は検査内容にもよりますが5分~10分程度で終わります。目的により造影剤を注射して検査をしますが、この時に若干の熱感を感じる場合があります。
またペースメーカを使用されている方は検査の際に型式を確認するため、ペースメーカ手帳を持参してください。

MRI検査

X線検査やCT検査などと違いX線を使わずに、強い磁気と電波によって人体のいろいろな角度の断層画像が作成できます。検査時間は検査内容にもよりますが30分程度かかり、検査中には大きな音がします。MRI検査ではいろいろな情報を得れるのですが、検査時間がほかの検査より長いので体動には弱いという面もあります。検査の目的によって造影剤を使用しますが、CT検査と違って熱感を感じることはほとんどありません。検査室内には金属の持込みはできませんので、入れ歯や補聴器など取り外しのできるものは入室前に外していただくようお願いします。また手術等で体内に金属が入っている方は検査予約時に主治医にお申し出ください。また、問診票にももれなく記入ください。

RI検査

核医学検査は微量の放射線を出すRI(Radio Isotope:放射性同位元素の略)と呼ばれる放射性医薬品を使用して行う検査です。全身の骨や心臓など様々な部位の検査を行います。核医学検査の特徴は他の検査では得られない生理機能を画像として描出することができます。それ以外にも様々な病態を知る検査やα線を用いた治療も行っています。放射線の被曝量は検査の内容にもよりますが、3mSv~15mSv程度です。当院では現在、CT装置も兼ね備えたSPECT CT装置を導入していますので、体内での位置情報がわかりやすくなったのと、データ補正を行い精度の高い画像を得ることができるようになりました。

血管造影検査

血管内にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、カテーテルから造影剤を注入して目的部位の血管を描出する検査です。血管造影検査は形態的な診断だけでなく、急性心筋梗塞の治療や脳動脈瘤の治療、肝細胞がんなどの抗がん剤治療にも利用されている非侵襲的な治療法です。当院は心臓カテーテル用装置3台と頭部・腹部汎用型装置1台、ハイブリッド手術用1台を有し検査および治療を実施しています。

骨密度測定検査

微量のX線で骨の密度を測定し、骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量を測定する検査です。骨密度検査では骨粗しょう症や代謝性骨疾患やステロイド剤の骨密度に与える影響などを数値化し骨粗しょう症の早期発見、ホルモンバランスの異常による骨の変化を観察できます。これにより適切な予防のアドバイスや治療方針が決定できます。

各種造影検査を受けられる方に

造影剤という薬剤を使うことにより、病気の状態をより正確に診断し、治療をしやすくできます。造影剤を用いなくてもCT、MRI検査は行えますが、症例によっては造影剤を使用して検査を行うほうが有用な場合も多々あります。造影剤は安全な薬剤ですが、まれに副作用が起こることがあります。副作用には軽いものでは吐き気、かゆみや発疹(副作用の出る確率は5%以下)、重いものでは呼吸困難、意識障害など(副作用の出る確率は0.04%以下)があります。当院では万が一の副作用に対して万全の体制を整えて検査を行っています。もし、検査後に変だと感じたら、ためらわずにすぐにお申し出ください。

お知らせ

院外からの御予約はメディカルサポートセンターにて承っています。検査のため服を脱いでいただくことがありますが、エプロンやバスタオル、検査着などをご用意しております。また、X線などを用いた検査ですので、撮影する場所(部位)や検査の内容によっては取り外せる金属(入れ歯や時計、金属の付いた下着など)は外していただくこともありますので、ご了承ください。詳しくは検査担当者におたずねください。また、妊娠の可能性のある方、妊娠されている方は主治医にご相談ください。