大阪ろうさい病院は、「誠実で質の高い医療を行う」という基本理念を実践するために、職員が一丸となり地域の皆様に対する医療と、治療・就労両立支援に取り組んでおります。
本院は、独立行政法人労働者健康安全機構が展開する全国労災病院の一員であり、働く人びとの健康を支援する勤労者医療を使命として昭和37年に開設され、地域の急性期医療を中心的に担う病院として60年を超える歴史を持ちます。厚生労働省の「地域がん診療連携拠点病院」、大阪府の「地域医療支援病院」や、「日本医療機能評価機構認定病院」をはじめとした多くの認定病院、指定病院としても活動しております。これもひとえにみなさまのご理解とご支援によるものであり心より御礼申し上げます。
令和4年1月1日には、コロナ禍の中ではありましたが新病棟に移転しました。新病棟では、ハイブリット手術室、ロボット支援手術室、ナビゲーション手術室などの設置、集中治療室、HCU/CCU/SCU、心カテ治療室、内視鏡検査・治療室、がん化学療法室などを充実させ、(1)高度専門医療の拡充、(2)救急医療を含む急性期医療の充実を目指して新たな歴史を刻んでおります。今後も、基本方針であります急性期医療の充実、高度専門医療の実践、地域医療連携ネットワークの構築、勤労者医療の展開、安全な医療の推進、働きがいのある職場づくりのために、医療人材の育成や地域のみなさま方に対する啓発活動を含めて、病院が一体となってよりよき医療への努力を重ねてまいります。
一方、このような医療の推進によって病気で予後が改善されても、治療が長期にわたるため就労に支障をきたしたり、逆に仕事を続けるために治療を中断せざるをえなかったりすることがあります。本院の勤労者医療における使命として、早くから取り組んできました「治療・就労両立支援」を今後も拡充してまいります。
医療に求められる課題は時代とともに変遷します。このようなニーズの変化に柔軟に対応し、みなさまのご期待に応えられるような体制作りに努め、今後とも南大阪地区の地域医療の発展を支えたいと思っています。みなさまのご理解、ご支援をお願い申し上げます。
院長 樂木 宏実
誠実で質の高い医療を行う
院長 樂木 宏実