このたび、当院において、患者の個人情報が漏洩する事案が発生しました。
このような事態を招きましたことをお詫び申し上げますとともに、再発防止に取り組んでまいります。

１概要
　患者は入院時に、「既往歴について家族（配偶者含む。）に知られたくない」と意思表示を行っていた。しかしながら、職員が患者に対して配偶者同席の場において、既往歴に関する療養上の説明と確認を行い、結果として患者の秘匿情報が家族に伝わる事態となった。

２原因
（１）職員が患者の意思を誤認したこと。複数の既往歴がある中で、秘匿情報は一部の既往歴のみであると誤って解釈した。
（２）情報共有の不備があったこと。結果として患者の要望について、医療チーム内で正確な情報の共有が十分なされていなかった。

３再発防止策
（１）患者の情報に関する記載方法の見直し
　誰が見ても誤解のないよう、診療記録には、情報開示の要望・秘匿情報・開示範囲を具体的かつ明確に記載する。
（２）患者の意思を最優先する意識の共有
　たとえ疾患の性質上、家族の協力が望ましい場合であっても、「伝えてほしくない」と望む患者がいることを前提に対応する。
（３）患者情報の取り扱いに関する意識改善
　職員一人ひとりが「情報の取り扱い」について再認識し、職務に取り組むことを徹底する。

大阪労災病院

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