診療科・部門

中央手術部

Operation Rooms

部門について

部門について

患者さまへ

手術室では、患者さまとスタッフの安全を最優先に、また安心して手術を受けていただけるように努めています。そのために、診療科医師だけでなく、麻酔科医、看護師、看護補助員、臨床工学技士、診療放射線技師、薬剤師、清掃担当、滅菌担当、物品管理担当などが連携して業務に就いています。薬剤師が常駐している手術室は国内ではまだ少ないのですが、当院は何年も前から実現できています。手術室は16室あり、そのうちハイブリッド室が1室、眼科専用室が2室です。眼科の手術が多いのが特徴です。また、ロボット支援手術やハイブリッド室における経カテーテル的大動脈弁置換術などを始め、最先端の手術を毎日数多く行っています。

患者さまへ

2024年度科別手術数
  手術数
消化器内科 177
循環器内科 43
外科(消化器・乳腺・呼吸器) 1,473
整形外科 1,792
形成外科 871
脳神経外科 163
心臓血管外科 276
血管外科 215
泌尿器科 1187
産婦人科 591
眼科 5965
耳鼻咽喉科 600
麻酔科 10
歯科口腔外科 574
合計 13,937
手術室の様子
手術室の様子
スタッフ紹介
辻畑 正雄
部長(泌尿器科部長兼任)
辻畑 正雄
つじはた まさお
泌尿器腫瘍
尿路結石症
前立腺肥大症
内視鏡/腹腔鏡手術/ロボット手術
大阪大学医学部臨床教授
日本泌尿器科学会専門医・指導医・代議員
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定・評議員・泌尿器腹腔鏡技術認定・評議員
日本尿路結石症学会理事・評議員
日本内分泌外科学会認定医・内分泌・甲状腺外科専門医・評議員
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
ロボット支援手術プロクター
ダビンチサージカルシステム認定医
日本がん治療認定医機構認定医
日本内分泌学会専門医
日本ロボット外科学会・認定医(A級)
医学博士
松浦 康司
麻酔科部長
松浦 康司
まつうら やすし
麻酔科標榜医
機構専門医
麻酔科指導医
救急科専門医
日本救急医学会ICLSインストラクター
ACLS大阪インストラクター
大阪ライフサポートインストラクター
医学博士
佐々木 総太朗
手術室看護師長
佐々木 総太朗
ささき そうたろう

(2025年10月時点)

麻酔科医 11名
看護師など 58名
看護補助員 5名
薬剤師 1名
清掃担当 6名
物品管理担当 3名
手術の流れ
1. 麻酔科医による術前診察
 麻酔科による麻酔が予定された患者さまには、手術前日までに、麻酔科外来において麻酔科医による診察があります。麻酔について気になることがありましたら、何でもお気軽にお尋ねください。また、普段使っている薬や、これまでに受けられた手術などについて確認しますので、ご準備をお願いいたします。
2. 手術室看護師の訪問
 手術室の看護師が、手術前日などに、病室に訪問させていただくことがあります。手術の流れについて説明いたします。何でもお気軽にお尋ねください。
3. 手術の当日の飲食
 食べものや飲みものについての制限があります。なぜなら、胃の中に飲食物が残っていると、手術中に吐いてしまって窒息や肺炎などを起こす危険性があるからです。患者さまが子供さんの場合は、甘いシロップを内服してもらうことがあります。これは麻酔を助ける鎮静薬です。病棟で点滴を始めておくこともあります。
4. 手術室へ入室
 トイレを済ませておいてください。病棟の看護師と一緒に、手術室へ行きます。歩ける患者さまには歩いて来てもらいます。患者さまが子供さんの場合は、ご家族の方に一緒に手術室の中まで入ってもらうこともあります。詳しくは入院時、看護師に確認してください。
 手術は、予定時間より短くなることも、長くなることもあります。手術が終わり次第、連絡いたしますのでお待ちください。
5. 手術室で
 氏名/生年月日や手術する場所を改めて確認します。手術室のベッドに上を向いて寝ていただき、点滴を確認し、血圧計や心電図など装着し、測定を行い、麻酔の準備を始めます。 手術中は、医師はもちろんのこと、看護師も必ずそばに付き、麻酔で眠っている間もケアを続けています。
6. 手術の後に
 全身麻酔後はほとんどの場合、病室に戻って来ます。麻酔の影響などにより意識がはっきりするのは数時間後のことが多いです。手術後に集中治療室(ICU/HCU)に入ることもあります。ICU/HCU入室については、予定通り入ること、予定外に入ることの2つがあります。状況によっては、予定していた場合でもICU/HCUに入らない事もあります。
 どんな手術においても、手術の後に腰痛、首の痛み、肩の痛み、手のしびれ、声のかすれ、喉の違和感などが残ることがあります。その理由は、手術の間は寝返りせずにじっとしているためと、息をする管が喉に入っていたためです。多くの場合は数日以内に治ってきますが、気になる場合は、看護師や医師に相談してください。
 手術の後は、安静が必要な手術もありますが、積極的に身体を動かしてもらうほうがよい手術もあります。これを早期離床と呼びます。じっとしていると筋力が低下し、足に血の塊(血栓)ができたりしてしまうからです。ただし、手術の後に初めて立ったり歩いたりする場合は、看護師やリハビリの担当者などが付き添いますので、おひとりで初めて立ったり歩いたりすると転倒の可能性もありますので、看護師にお知らせください。
7. 手術の後の痛み
 点滴や神経の近くに、痛み止めの薬をあらかじめ入れ続けておくことがあります。何もしなくとも薬は入り続けていますが、それでも痛みがある場合には、ボタンを押して、痛み止めの薬をご自身で追加してください。これをPCAと呼びます。できるだけ痛み止めは使わず我慢していた時代もありましたが、現在は考え方が変わりました。痛い時には痛み止めを使って楽になった方が、キズの治りや体力の回復によいことが分かってきました。我慢したり遠慮したりすることなく、早めにPCAのボタンを押してください。1日に何回などの制限はありません。
手術室の様子
手術室の様子
患者さまにご協力していただきたいこと
1. 禁煙
減らすのではなく直ちに禁煙してください。電子タバコもいけません。喫煙は、手術中や手術後の肺炎、心筋梗塞、脳卒中などの危険性が高まるだけでなく、手術のキズの治りを悪くし、キズの感染の原因となります。禁煙できない場合、手術を行えない場合もあります。受動喫煙も害悪ですので、ご家族の皆さまや職場の方々にもご協力をお願いいたします。
2. 風邪
発熱など風邪が疑われる場合は、緊急を要する手術でない限り、手術は延期いたします。風邪のまま手術を受けると、抵抗力が落ちていますので、治るはずの風邪が治らず肺炎となったり、治るはずの手術のキズが治らなかったりする危険性が高くなるからです。
3. 清潔
入院前や手術前は、風呂やシャワーで全身を清潔にしておいてください。爪切りもお願いいたします。
4. 身に着けているもの
ジェルネイル、エクステなどは、入院までに外しておいてください。コンタクトレンズ、ピアス、指輪など外れるものは、すべて外しておいてください。手術中に無理な力がかかったり、手術に使う電気器具によって熱傷を負ったり、むくんだ場合に締め付けられ、皮膚への障害を起こす可能性があります。眼鏡や補聴器については、着けたまま手術室に入室しても構いません。麻酔を始める前に外していただきます。
5. 予定された手術開始時刻の変更
予定の時刻より早くなったり遅くなったりすることは、しばしばあります。まれにですが、日程を改させてもらうこともあります。緊急手術や、他の患者さまの手術の都合によって、大変申し訳ございませんが、ご理解をお願いいたします。
6. 私的な都合によるキャンセル
手術日時が決定しましたら、私的な都合によるキャンセルはできるだけお慎みくださいますよう、お願いいたします。とくに直前のキャンセルは、手術のために準備した医療資源が無駄になってしまいます。また、当院では手術の順番をお待ちいただいている患者さまが多くいらっしゃいます。直前のキャンセルのために手術室が使われずに空いてしまうことは避けたいと考えています。