診療科・部門

診療情報室

Medical information

部門について
主な業務内容
統計・業績

主な業務内容

主な業務内容

当院では、日本診療情報管理学会の「診療情報管理士業務指針」に則って、適切な診療情報管理を実践しています。

(1)診療情報を体系的・一元的に管理する業務

・診療記録の一元管理

診療記録は、一意の識別番号(患者番号)ですべて管理しており、万一救急搬送や氏名変更等の際に、別の番号が付与された場合も、事後速やかに番号の関連付けを行い、診療記録の閲覧に支障が出ないよう統合処理を行っています。

・診療記録の一覧管理

診療記録として保存する文書は、病歴委員会の諮問を経て、運営会議で報告を行い、最終的に病院長の承認のもとに決定しています。これらを診療情報管理士が体系的に整理し、一覧表で管理しています。

(2)診療情報を安全に保存・管理する業務

・紙カルテの管理

紙カルテは、関係法規に基づき“診療完結の日から5年間”、適切に保管しています。

保管中のカルテは、入院・外来別にターミナルデジット方式(患者番号の末尾の数字を基準に分類・整理する方法)を用いて一元的に管理しており、日常診療でカルテが必要となった場合は、迅速に提供できる体制を整えています。
また、保管期限が満了したカルテは、毎月のカルテ廃棄作業で抽出を行い、個人情報の取り扱いに十分配慮し、機密書類廃棄受託業者にて溶解処理を行っています。

・医療情報システムの運用支援

当院では、電子カルテなどの医療情報システムを活用し、医療の質と安全性を高め、業務の効率化に取り組んでいます。
これらのシステムを安全かつ安定的に稼動させるため、マスタ管理やデータ管理、ベンダーとの連絡・調整などの運用支援を行っています。

(3)診療情報を点検・管理する業務

・退院診療記録の点検業務

退院患者の入院診療記録に対して、点検表に基づく形式的な点検作業(量的点検)を行っています。不備や欠落が見つかった場合は、担当者に連絡・督促し、診療記録の補完・整備を適切に行い、質向上に努めています。

・紙の診療記録の点検業務

スキャンセンターでは、紙の診療記録の点検作業を行い、記載内容に不備が発見された場合には搬送元に返却し、診療記録の質向上に努めています。

(4)個人情報としての診療情報を保護する業務

・第三者の直接閲覧対応

退職医師や臨床研究支援会社等の第三者から診療情報の直接閲覧申請があった際の窓口を担当しています。

・診療情報の匿名化対応

医療従事者が患者さまの診療情報を臨床研究や学会発表等で利用する際、個人が特定されないようにする匿名化対応を行っています。

(5)病院の管理・運営のための業務

・医療年報、各種統計

1年間の診療実績や業務実績をまとめた「医療年報」を作成しています。他部署からの依頼を受けて統計資料の作成も行っています。

(6)診療情報の活用に向けたデータ処理・提供業務

・サマリーコーディング

担当医が作成した退院時要約(サマリー:患者さまの入院中の診療経過をまとめた文書)に記載されている診断名や手術名等を国際疾病分類に基づきコード化(コーディング)し、疾病統計を作成しています。

・院内がん登録

当院で診断・治療を受けられた患者さまの診療情報を収集・整理し、がん医療の質の向上や地域医療への貢献に役立てています。
また、地域がん診療連携拠点病院として、収集した診療情報は、国と大阪府へ届出を行っています。

・診療情報の活用推進

毎年、院内の医療従事者向けに診療情報二次利用システムの操作説明会・個別相談会を開催し、積極的に診療情報の活用を推進しています。
また、医療従事者が臨床研究や業務分析等で使用する診療データの抽出・加工支援も行っています。